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私はDTPオペレーターからのキャリアスタートです

私が所属する会社では毎年、新卒採用を行っています。

デザイン系の専門学校や四年生大学から採用することが多く、制作部門志望の面々は入社後にWeb制作チーム、グラフィックデザインチーム、DTPチームの各部署にて研修を行った後、各チームリーダー間で話し合いを行い、学校での専攻を十分に考慮したうえで、それぞれの配属先を決定しています。

そんなこんなでフレッシュマン達がそれぞれの活躍するフィールドに旅立って行くのですが、毎年のように起こる問題があって、それはDTPチームのマッチングが上手くいっていない問題。

面接時に説明もするのですが「思っていた仕事と違いました。」と言われることがまあまあな頻度で発生します。

私はグラフィックデザイナーもDTPオペレーターも経験しているので、それぞれの仕事の特性を理解しているのですが、配属先を決めるリーダーや上長が未経験であったり、一方の職種の経験のみだったりで、特性をいまいち理解していないことが多く、たぶん言語化もそれほどされていない部分だと思うので、今回はグラフィックデザイナーとDTPオペレーターの違いについて、掘り下げていきたいと思います。
※ちなみにこの記事は、どちらかというとグラフィックデザイナー目線で書かれています。

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ソフトは?ハードは?大枠で言うと同じような仕事?

環境から見てみると、使うPC(Mac)もアプリケーションも同じ、私の会社で言うとフロアも同じだし、知らない人が後ろから見たら、誰がグラフィックデザイナーで誰がDTPオペレーターかわからないくらいに同じような環境です。

ちなみに使用するアプリケーションは下のような感じです。

グラフィックデザイナー:Illustrator、Photoshop、Indesign
DTPオペレーター:Illustrator、Indesign

全く同じです。
私の所属する会社では、DTPチームが画像編集チームを抱えていることもあり、Photoshopを使用しての業務はお任せなので、DTPオペレーターからあえてPhotoshopは外しています。(使えないわけではありません。)

会社によっての違いはあると思いますが、紙媒体制作という括りの中では、アプリケーションの選択肢もAdobe系グラフィックソフト一択なので、環境の違いは当然ながら無いようですね。

細かな仕事内容を見てみよう!

グラフィックデザイナーの仕事

グラフィックデザイナーの仕事は、文字通り紙媒体のデザインを行う仕事です。

基本的に先輩デザイナーやアートディレクターといったデザインの方向性を決める役割の人がいて、彼等の指示のもとデザインを作り上げるのですが、言われた内容をそのままデザインするのではなく、ターゲットや接触ポイント、対象の目的(存在意義)や強みなどを十分に考慮し、それらが消費者にちゃんと伝わるようにデザイン(設計)するお仕事です。

デザイナーと言うと「オシャレ」なイメージを持たれることが多いのですが、主役はあくまでデザイン対象(クライアントや商品)なので、デザイナー自身はもとより制作するデザインは華美であれば良い訳ではなく、機能しているかも重要な要素です。

DTPオペレーターの仕事

DTPオペレーターの仕事は、グラフィックデザイナーが作成したフォーマットやレイアウトに、ライターや編集者等が書いた原稿を流し込んでいく仕事です。(エドュトリアルデザインが多め)

会社によりけりですが、デザイン要素はそれほどなく、依頼された業務をミス無く正確に行うことが最も重要な仕事です。

ですので「このデザインはどうなんだ?」と疑問にあがるような仕上りであっても勝手に手直しすることは禁止されていることが多いです。

あらかじめ作成されているフォーマットやレイアウトを使用する場合(カタログやチラシ、書籍などのエドゥトリアルデザインや出版物)が多いことから、印刷系媒体を多く扱う会社がDTPオペレーターを雇用しているイメージがあります。

なので、デザイナーより下流で仕事を行うのですが、印刷関連の知識はグラフィックデザイナーより長けている印象です。

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とはいえ、会社によって違うんですよね

会社によって違うんかーい!!!
昔ほど明確な線引きはないような気が。。。

前述のように比較をすると、クリエイティブ色の強弱が差ではあるのですが、それは会社によって若干異なりますし、「DTPオペレーターの仕事とはこうだ!」とはっきりとは言えない部分が今の時代あったりします。

現に私の勤める会社ですと、DTPオペレーターでも多少はデザインの仕事をやっていますし、実際に私が彼等にお願いしている案件もたくさんあります。
私が過去に所属した会社(数社あります)のDTPオペレーターの仕事内容も思い出してみても会社によって異なりますね。

ただ、相変わらず部署間の異動の際や新卒の配属では何かしら問題が発生してしまう。それを真面目に考えて言語化してみました。

メンバーの考え方や評価されるポイントが違う?

グラフィックデザイナーもといデザイナーが評価されるポイントは、ディレクター陣や強いてはクライアントの期待を超えることだと言われています。

また、これもよく言われていますが、デザインの及第点は80点と言われています。それを60点にするのも120点にするのもデザイナーの実力です。(先駆者達が残してくれているデザイン技法をしっかりと学べば、70点はとれると個人的には思っています)。

ということで、デザイナーの評価ポイントは加点方式と言えます。(コンスタントに80点出せるだけで一流ですが。。。)

逆にDTPオペレーターの仕事は、決められた仕事を正確に行うことなので、100点が取れて合格。
ミスや間違いが発生した場合は、ミスのレベルにもよりますが、100点から徐々に減っていく評価方法にあたります。

DTPオペレーターの評価ポイントは減点方式と言えます。

加点方式と減点方式で評価は真逆になってしまうのですね。

リーダーや上長(クリエイティブ未経験の上長も居ますよね。。)が「同じような仕事のはずなのにな?」と頭を悩ます問題はここにあると思っています。

グラフィックデザイナーを目指していた人やグラフィックデザイナーからDTPオペレーターに異動する人は、この辺のギャップを強く感じるのではないでしょうか。

デザインを長くやっていると、深く考えることに疲れてしまって、作業的な仕事を息抜きにやりたいと思う場面もありますが、そもそもそちらはそちらでプロの仕事が行われています。

また、逆も然りでDTPオペレーターを長く努めたから、グラフィックデザイナーに昇格だ!みたいな話もたまに聞きますが、これもまた仕事内容と評価ポイントが全く違いますので、あまりおすすめしません。

正直、元DTPオペレーターのメンバーがデザイン部門に異動になった際は「これまでのことは全て忘れてください」とこっそり話していたりします。

それぐらいに違う職種ですので、入社時や異動時は細かに業務内容等を確認し、選択することを個人的にはおすすめします。

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